12月5日 その② 心に響く平和のメッセージ 三間町人権あったかコンサート
2025年12月5日 22時32分午後からは、コスモスホール三間で「三間町人権あったかコンサート」が開催されました。テーマは 「笑顔輝く 三間から平和の第一歩」 です。
この会には、中高生を中心とした子どもたちも実行委員として主体的に関わっています。開会の挨拶では、実行委員の生徒が「人権の世紀ともいわれる21世紀、いじめや差別のない環境づくりに自分たちも取り組んでいきたい」と力強く述べてくれました。
第1部の最初は、朗読とオカリナ演奏でした。広島に落とされた原子爆弾による悲惨な体験や、命の尊さについて語られたメッセージが、オカリナの美しい響きとともに胸に届きました。
続いて、二名小学校の発表「伝えよう 平和のこころ」です。授業での学習、地域の方を招いての戦時中のお話、慰霊塔清掃、広島への修学旅行など、これまで積み重ねてきた学びをもとに、自分たちの思いをしっかりと伝えました。
練習以上にタブレットに頼らず、自分の言葉で平和への願いを堂々と発表する姿が印象的でした。
参観された教育長さん、支所長さん、地域の皆さんからも、「思いがしっかり伝わった」「学習の積み重ねがよくわかる素晴らしい発表だった」とお褒めの言葉をいただき、大変うれしく感じました。
その後は、実行委員による人権学習の発表でした。本校児童も参加した人権夏季研修会での学びについて発表し、福山市人権平和資料館で学んだことをもとに、平和を守り継ぐ決意を述べてくれました。
第2部は、うたびと/シンガーソングライターの染矢敦子さんによる人権講話とコンサートでした。自身の経験から、「温かい言葉を意識することで心が変わり、人生も変わる」というテーマでお話をしてくださいました。
特に印象に残った言葉として—
〇自分の言葉は自分の耳が一番聞いている。「ありがとう」「大好きだよ」などの良い言葉を。
〇ネットで悪口を書くと、それを一番目にするのは自分自身。
〇脳は文の最後の言葉を強く意識する。寝る前には心が喜ぶ言葉を。
〇「この世は遊び場」くらいの軽い気持ちで。
〇自分を好きになり、自分の味方でいてほしい。
〇つらいときに、誰かに話せる人であってほしい。
〇無理をしすぎず、心に素直に生きる方が愛される。
〇悲惨な戦争を繰り返さないために、広島で学んだことを忘れないでほしい。
〇今、この瞬間、自分と周りの人を大切にしてほしい。
終わりの挨拶では、実行委員の生徒が「音楽の力の大きさを感じ、勇気をもらいました」と述べ、会を温かく締めくくってくれました。
二名小学校の児童たちは、代表として本当によく頑張りました。