二名小学校の絵⑮ やってしまいました…
2025年8月28日 10時03分校舎全体に色をのせてみました。最初は窓枠の乗っている部材――正しくは縦が「方立(ほうだて)」、横が「中桟(ちゅうざん/なかざん)」というそうですが、違っているかも。―そこに最初に色を付けました。
ところが、後で考えるとどう見てもかなり濃いめの茶色を使ってしまったようです。さらに影の部分にも茶色を重ねたため立体感も薄れ、「方立」も「中桟」も妙に太々しく見えて、しっかりと自己主張する始末。昔の木造校舎を描いているはずが、気づけば“新築の洋風住宅”みたいな顔つきに。
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せっかくグリザイユで積み重ねてきた落ち着いた空気感も、一瞬で吹き飛んでしまいました。
実は校舎の他の部分にも淡く色を重ねているのですが、どう考えても窓枠とそれ以外の部分のバランスがとにかく悪い。かといって、他の部分にも窓枠に負けないくらいの色を付けるわけにもいかず…透明水彩は下に塗った色がどうしても生き残るので、「これはどうしたものか…」と頭を抱えています。(油絵などならば上から色を重ねて難なく修復できますね。)絵を描くときに「失敗だったな」と思う場面は何度かありますが、今回ばかりは間違いなく“大失敗”。いや、正直に言うと「大事故」です。さて、この暴走気味の校舎をどうやって立て直すか――自分でも興味津々です。