認知症サポーター養成講座(4年生)
2022年7月7日 16時21分今日の2・3時間目に、講師の先生方をお迎えして、4年生の子どもたちが「宇和島市認知症サポーター養成講座」を受講しました。
まず、最初に「認知症」について教えていただきました。
① 認知症は様々な原因で脳の細胞が死んでしまったり、働きが悪くなったりするためにするためにおこる脳の病気であること。
② 認知症は誰にでも起こり得る病気であること。
次に、認知症について教えてもらう上で脳の仕組みについて教えていただきました。
子どもたちも大変よく知っていて、講師の先生にほめていただきました。
次に認知症の症状について詳しく教えていただきました。
① 物事を忘れる。新しいことを覚えられない。
② 自分のまわりのこと(日付、場所、人)が分からなくなる。
③ 考えるスピードがゆっくりになる。
④ ものをとられたと思い込む。
⑤ 計画が立てられない。計画通りにできない。
そして、遠くに旅行に行ったときに迷子になった状態が、認知症の状態に近いということも話していただきました。
さらに、認知症になってしまっても「こころ」は変わらないから、困っていて、それでも一生懸命しているのに怒られたりバカにされたりしたら悲しくなったり逃げ出したくなったりするということも教えていただきました。
周りの対応の仕方で症状の表れ方も変わるのだそうです。
きちんと理解して対応したり、場合によっては早目に病院に行くことも大切なのだと教えていただきました。
話を伺いながら、こういう正しい知識を知っておくことは本当に大切だなということを感じました。
その後は、認知症予防のための脳トレに挑戦しました。
指を折る簡単なトレーニングでしたが、少しタイミングをずらしただけで難しくなり、子どもたちも苦戦していました。
次の時間は、絵本の読み聞かせをしていただきました。
「だいじょうぶだよ~ぼくのおばあちゃん~」という絵本で、大好きなおばあちゃんが認知症になってしまう話です。
この話の中で、家族で食事をしているときに、おばあちゃんが一緒にいる家族みんなのことが分からなくなるというショッキングな場面が描かれています。
授業では、その時の「ぼく」の気持ちやおばあちゃんの気持ち、そして、どのように声掛けをしたらよいかということを考えていきました。
子どもたちは一生懸命考えて自分の考えを書いていました。
その後は発表です。
子どもたちの優しさが溢れる素敵な言葉が黒板に並びました。
話しの中で、主人公の「ぼく」は「おばあちゃん、ぼくたちはみんなおばあちゃんのことを知っているから大丈夫だよ。」と声を掛けます。
相手の不安や寂しさを理解した本当に思いやりのある言葉です。
この話を通して、最初にも書いた「認知症はまわりの人の接し方で症状が変わるから、相手の気持ちを考えて優しく接することが大切である」ことがよく分かったのではないかと思います。
最後に、「認知症サポーター」であることを示すオレンジリングをいただきました。
大変学びの多い講座でした。
私自身も大変勉強になりました。